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薪割り [陶芸]

台風の被害は大丈夫でしたでしょうか。
心配しております。


随分涼しくなり、屋外の虫も減ってきたので、
薪割り作業を始めました。

私の薪割り機は、ホームセンターで5万円弱で求めたものです。
最近は、都会でも薪ストーブをインテリアで使う人が増えたので、
名古屋のホームセンターでも薪割り機が手に入ります。

でも、師匠は60万円もする林業用の本格的な薪割り機を使っています。
何が違うって、その破壊力です!

師匠のは、エンジン式でかなり太い丸太でも即座に真っ二つです。
私のは電動で、少し太いとウウウ・・・と言いながら止まってしまいます。


しかし、他のことは男の弟子と変わりなく私にやらせた師匠が、
この薪割り機だけは、私にさせませんでした。

よく乾いた薪は、割った拍子に跳ね飛ぶことがあって、大変危険です。
私の顔にでも当たることが怖かったのでしょう。


その点、私の薪割り機は比較的安全です。
力が弱くても、コツをつかみ、根気良くやれば大丈夫。

窯焚きの様子を思い浮かべながら、こつこつと、
楽しく薪割りをしている今日この頃です。


私の可愛い薪割り機です。^^
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必ずラジオも出して、
お気に入りのZIP FMを聴きながら薪割りしてます。
まだ、蚊取り線香も必需品!
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レバーとボタンを押すと、左側のバーが移動してきて薪を押します。
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こんな風に気持ち良く割れる時は最高な気分です。
節があるとなかなかしぶとい。
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秋真っ盛り。
アトリエの栗も最盛期です。
でも、大半はイノシシが食べちゃう。
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新作 [陶芸]

窯焚きが終わり、
初めての作品の成形が終わりました。

最近、個人的に気分が憂鬱になることがあり、
それを反映しているような作品になりました。


「制作したい心境じゃないんです。」と言うと、
私の師匠は、
「制作したくない心境の作品を創れ!
 面白いものができる。」
と言う人です。^^;

でも、
「勤め人みたいに創らんでいい。
昼寝したい時は、寝とりゃいい。」
とも言います。
全く面白い人なのです。

確かに、ピカソも、
「ゲルニカ」を、ルンルン気分で描いてはいなかったでしょう。

憂鬱的作風も楽しいと、
今回思いました。
いずれにしても、
自分を表現できる手段をもっていることは
幸せですね。

でも、次回作は、
元気ハツラツでいきたいと思います。

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作品の仕上げ [陶芸]

窯焚きの後、
今は作品の仕上げをしています。

私の作品は、その形状から、
完成した形で焼成できないことが多いです。


例えば、長い足を成形の段階でくっつければ、
窯入れの時に破損します。


なので、焼成後、
作品を接着・合体させる必要があります。


まず、エポキシ接着剤で接着します。
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次に、ホームセンターなどで売っている、
車用のパテで、接続部分の形状を整え、
さらに補強します。
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最後に、パテにカシュー塗料を塗って色の違和感をなくし、
細かく砕いた陶片(ほとんど粉)をカシュー塗料に接着して、
接続部分の違和感を、
極力なくします。
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そし、作品がやっと完成します。
最高に幸福な時です。



窯出し [陶芸]

随分、アップを休んでしまいました。

少し前になりますが、
窯出しの模様をお知らせします。


窯出しの時は、いつもどきどきします。

思った通りに焼けているだろうか。
薪が当たって、破損してはいないだろうか。
その他、何かトラブルは起こっていないだろうか。


耐火モルタルで隙間を埋めた、
搬入口を丁寧に開け、
煉瓦を一つ一つ外します。
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窯内の温度は、約80℃でした。
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中を初めて見た時は、
いつも感動します。
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作品をぶつけないように、
灰でくっついているところは慎重に剥がして、
一つずつ運び出します。
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今回の窯焚きは、満足がいき、
成功と言えます。
嬉しかったです。

窯焚き [陶芸]

無事、窯焚きを終えました。
3日間、焚きました。

最初の晩は、あぶりといって、
200℃くらいでじっくりと焚きます。
二日目の明け方から、攻め焚きに入り、
温度をどんどん上げていきました。

3日目の朝に、目標の1230℃に達しました。
あとは、この温度をキープします。
この時間が長いほど、
作品に灰が掛かって、釉薬のようになります。


窯が高温になった時、
焚き口を開けるのは、
その度に覚悟が要ります。

風向きによっては、
煙突から空気が逆流して、
焚き口を開けた途端に、
1200℃の炎が噴き出すこともあります。

熱や炎に対する恐怖を抑え込んで、
窯の中で起きていることを想像し、
空気量や薪の種類や量を調節しながら、
温度を徐々に上げていきます。


窯焚きは、
大人の最高の火遊びです。

今は、
無事に終えた達成感と、
祭りの後の寂しさのような気持ちを感じています。


窯出しは25日の予定です。
ものすごく楽しみです。

薪を投げ込む度に、
ものすごい煙が煙突から上がります。
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温度計
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薪投げをしている私。
純綿の服、純綿の軍手の2枚重ね、
髪の毛に火が燃え移るので帽子は必需品です。
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1200℃の窯。
カメラが溶けそうなので、
あまり近くで撮れません。
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3月20日午後5時消火。
急冷しないように、
焚き口に煉瓦を詰めて、
モルタルを塗ります。
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窯の中の作品の焼き上がりを、
祈るのみです。

窯詰め [陶芸]

東北関東大震災で被災された皆様、
本当に悲しく思っております。

ただただ、一人でも多くの方のご無事を祈っております。


長くブログをお休みしてしまい、
何度か覗いてくださった方もあり、
申し訳なく思います。


持病を少し悪くしておりました。


そんな中でも、窯焚きの予定は近づき、
いよいよ窯詰を終えました。


体がしんどいなんて言っていられません。
やらねば!!!と言う気持ちでいます。


私の窯です。
一昨年の夏に自分で造りました。
「名前はまだない。」です。
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窯詰め前の窯の中です。
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窯詰めを終えたところです。
小指が取れているのが、わかられるでしょうか。
どんなに気をつけても、
こうしたことが起こってしまいます。
でも、後悔せず、前へ前へ進むしかありません。
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「せんべい」と私達は呼んでいます。
作品がくっついてしまうので、
この土を、
全ての作品の下や作品同士の接地点に置きます。
備前焼では、
この土の跡が、作品の模様になります。
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普通は本焼きの前に素焼きをしますが、
私は作品の破損が怖いので、
いきなり本焼きします。
そのために、2度、
200℃程度のあぶりをしました。


お神酒を供え、塩をまいて、
窯焚きの安全を祈りました。


炎の揺らめきを見るのは、大好きです。
薪から出る煙の匂いも。
自分の中から力が沸き起こる感じがします。
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いよいよ、不眠不休の窯焚きが始まります。


今回の大地震が起きた時、
私はアトリエにいませんでした。

この地域は震度4でした。

「3匹のこぶた」のように、煉瓦を積み重ねた私の窯が崩れず、
窯が焚けることを、
本当にありがたく思います。





ぐい吞み [陶芸]

仕事柄か、単に酒好きだからか、
私の家にはかなりの数のぐい吞みがあります。

気に入って買ったり、
いただいたり。


画廊や骨董屋や食器店で、気に入ったぐい吞みを見つけると、
これでお酒を飲んだら、
どんなに美味しいだろうと、
ついつい買ってしまいます。

それが、大概0は4つは付きます。


そんな金を使うなら、
Hのマークのハンドバックでも買えよですよね。


でも、いいぐい吞みの魅力には逆らえないのですよね。


今夜は、林邦佳さんの染付銀彩で、「空」を飲みます。


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日向ぼっこの姫。 [陶芸]

3月の窯焚きを前に、
お天気の良い日は、
作品を外に出して、
天日乾燥させています。

作品をぶつけて傷めたりしないように、
外にだすのは、
なかなか大変なのですよ。


それでも、お日様にぽかぽか照らされている作品を見るのは、
いいものです。

私は大事な姫たちの言いなりです。


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訪問・コメントが遅れる事、
どうかお許しください。



 [陶芸]

桜、と言っても花の話ではありません。

赤松はなくなってしまったのですが、
桜の木が伐り出されたから要らないかと、
連絡をもらいました。


実は窯焚きには赤松と同量くらい、
その他の雑木を使います。

雑木は赤松より燃えにくいので、
急に窯の温度を上げたくない時には、
赤松より便利です。

赤松と雑木を微妙に組み合わせて、
窯の温度を調節しながら上げていきます。

でも、雑木は、
シイでもカシでもケヤキでもサクラでもヒノキでも、
何でもいいので、
赤松よりずっと入手しやすいのです。


でも、もっていっていいと言われれば、
当然、いただきに行きました。
桜。[わーい(嬉しい顔)][るんるん]

桜をいただいたのは、久雲寺というお寺さんです。
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蝋梅が綺麗でした。
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すごい勢いで、桜が伐られてますよね。^^;
この方、
林業関係者ではなく、
ご住職です。
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またまた、フィット、大活躍。[わーい(嬉しい顔)][揺れるハート]
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なくなってしまった。 [陶芸]

やっと見つけて、
切り出しを続けていた赤松ですが、


業者が全部持っていってしまいました。[もうやだ~(悲しい顔)]


こんなに早く業者が来てしまうと思っていませんでした。
まだまだ赤松が残っていたので、
ショックでした。


年明けすぐに、
あちこち電話で探して、
やっと赤松を見つけ、
何とか一窯焚けるくらいの赤松を手に入れることができました。


恒久的に赤松が手に入ると安心なのですが、
そう簡単にはいかないようです。
こんな時代に薪窯を焚き続けるためには、
根気と努力が必要です。

でも、本気で何とかしたいと思っていれば、
何とかなるように思います。


新しい赤松が伐採されていないか、
様子を見にいきながら、
制作と、近づきつつある窯焚きに、
精力的に取り組もうと思います。


赤松がいっぱいだった材木置き場。
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今の状態。
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この光景に、しばし空を見上げてしまいました。
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これだけ、手に入れることができました。
ありがたいです。
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