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修行

大学卒業後,勤めた窯元は,ガス窯で焼いていました。

今のような作品を,薪窯で焼きたいと思った時,
もう一度,大学の時の陶芸の恩師の門をたたきました。

師匠のところは,基本的に住み込みの内弟子をとっていますが,
私は他に仕事もあったので,時間のある時だけ教えていただきました。

成形の基本や,作品の方向性,陶芸家にとっての薪割りの大切さ,
伝統工芸,クラフト,日展などの会派に所属することの功罪などなど,
陶芸家として生きていく上で,さまざまなことを師匠から学びました。

そして,一番覚えなければならなかったのは,
薪窯の扱いと構造でした。

師匠は,日本各地はもちろん,カナダにも自分の薪窯を持っています。

豊田だの尾鷲だの軽井沢だの,
師匠が窯を焚く時には,時間をやりくりして一人車をとばして,
窯焚きを手伝わせてもらいました。

カナダにも,窯焚きのために行きました。

休暇を取り,ナイアガラの滝など,カナダの美しい場所を何も見ず,
窯以外何もない田舎で,
氷点下の中で,窯を焚きました。

そうした時代の後,
お陰で今,自分の窯を持ち,一人で薪窯を扱い,
陶芸を楽しむ私がいます。


今の私の作品は,薪窯なしでは考えられません。
DSCN0499.JPG

灰を被ったところは,色が変わります。
DSCN0480.JPG

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takagaki

おおお、
懐かしい作品のかずかず。
by takagaki (2010-09-11 10:41) 

atsuko

takgkiさん
その節は,本当にお世話になりました。
私もtakagakさんの縄張りに,早く行きたいです。
by atsuko (2010-09-11 19:27) 

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